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悪魔について part-1 [人物]

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今、悪魔といえばプーチンを思い浮かべてしまいますが、理数の世界で有名な理論に、二人の悪魔があります。

一人は“Laplaceの悪魔”と呼ばれ,決定論的世界観の持ち主です。もう一人が“Maxwellの悪魔”で時間を逆行させようとしています。
サルトルが言うように“人間はいつも完全に自由”なのでしょうか。それとも我々の自由は幻想であり,悪魔が決めたレールの上を走っているに過ぎないのでしょうか.時間とはいったい何なのでしょうか。それは聖なる時間として大いなる円環を作っているのでしょうか、それとも“時の矢”は一方向だけに向いており,時を逆上ることは不可能なのでしょうか。.
私たち人間にとって根源的とも言える二つの考え方,決定論的世界観と時間の不可逆性に関して考えると。


魔術も,科学も本質は決定論的な考えにあるとも言えます。しかし、本当に科学の進歩によって、魔術の部分を科学が取って変わり、すべてを科学が説明してしまうのでしょうか。
原理的に、すべての現象は物理学で予測できるのであるという立場に立つ存在が“Laplaceの悪魔”と呼ばれているものです。今なお,多くの人々の間では、 “Laplaceの悪魔”が存在し,19世紀そのままに科学=決定論といった図式がはびこっているようです。しかし物理学の世界では、とっくの昔に決定論と決別しているようです。

決定論,つまり因果関係に言及しようとすると、必ず出てくるのが“時間”です。アリストテレスは『自然学』の中で時間と,運動や変化が同等ではないことを示しています。「時間」は運動ではないが,しかしまた,運動がなければ存在もしない,」と言うように,時間が,運動や変化と独立には存在し得ないと言っています。前者が時間の絶対性を表明し、後者が時間の相対性を表明しています。

物理学の法則を見るとそのほとんどは時間に対し対称的です。どこから現象の不可逆性が出てくるのでしょうか、ある意味で時を逆行させる存在が“Maxwellの悪魔”と言われるものです。
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