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スウェーデンの社会の教科書 [社会]

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民主的とは何かを考えるときに、やはりヨーロッパ圏は進んでいます。スウェーデンの小学生がここまで指導を受けています。日本が進むべき方向方針はこちらではないでしょうか。
なぜ今更戦前回帰の思想を書き込み指導する必要があるのでしょうか。

小学5.6年用スウェーデンの社会教科書

第1章社会
「社会とは何かということをあなたは深く考えたことがあるか?」の問いで始まる。自分の頭で考えさせ答えを導くというスタイル。社会には目に見えないものとして法律、男女の役割、男女平等、民主制、税金があり、目に見えるものとして学校、病院、道路、家、車、牢屋がある。牢屋!を強調。
 法律や規則は変わる、社会も変わる。だから自分が違うと思ったら変えればいい、署名、デモ、投書、政治家に言うなど行動スタイルを書いてる。支持できる政党がなければ、自分で新しい政党を作ろうとまで言ってる!。それが民主制。スウェーデンは民主制の国。
 今、投票できるのも学校に行けるのも歴史の中で勝ち取った権利。権利は使いましょう。自由と権利の民主制が「社会」を作ってる。君主制の国には社会はない。

第2章メディア
 社会で暮らすには真実とウソを見分けられるようになる必要がある。SNSを運営するのは企業、企業はどうやって収入を得ているのでしょう?なぜ広告があるのでしょうか?その目的は「あなたに何かを買わせようとすることです」
 
第3章個人と集団
 二人のお父さんと二人のお母さん。両親は結婚しても、しなくて一緒に暮らすこともできます。二人のお父さん、二人のお母さんがいる家族もあります。2009年より同性愛の人が結婚できるようになりました。同姓の人も異性の人も同じ権利を持っています

第4章経済
 人には欲しい物が沢山あります。広告はあなたが買えないようなものを買うように誘惑します。子どもは自分のお金をどうしているのでしょうか?何のために貯金をするのでしょうか?なぜ人は働くのでしょうか?給料の全てがもらえるわけではありません。3分の1を税金として納めています。
 さらに「私たちが買った物は環境に影響を与える。多く消費すると石油が使われ環境が破壊されます」お金と環境どっちが大事?
 
第5章政治
 誰が一番権力を持っているのですか?で始まる、王様が出てきて、サッカーの有名選手が出てきて君主制と民主制、共和制と大統領制の違いの勉強、市が行うこと、国が行うこと、民主制には自由な世論の形成、表現の自由、多数決の原理、少数意見の考慮、この4つがなければならない。とっても大変だけど幸せになるためがんばろう!と書いてあります。
 スウェーデンは死刑廃止国ですがこの教科書で「世界の民主制国家は全て死刑を廃止した」と断言。日本がそちらに向かわないのは大日本帝国A級戦犯の孫が首相のせいなのか、関係ないのか。

冷静に読んでみると、日本の教科書は民主制を教えていない。そこが一番大きな違い。この教科書は世界人権宣言を最後に書いて終わっていた。

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