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私立大志願者の減少 [社会]

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私立大の志願者が4年連続で減少している背景には、総合型選抜や学校推薦型選抜で年内に合格を勝ち取っている受験生が多いことがあります。 21年度に一般選抜の志願者が大幅に減少した背景には、コロナ禍で一般選抜を受験できない危険性を回避するため、年内の学校推薦型選抜や総合型選抜で合格を決めた受験生が多かったことも影響しているようです。

23 年度は公募制の学校推薦型選抜や総合型選抜の志願者が増加しています。このことが、中堅から下位の大学を中心に一般選抜の志願者が増えない要因となり、 私立大全体の志願者の伸びを抑えているのです。 もっとも、志願者は増えていますが、大学は早めに入学者を確保したいので、合格者も増えています。 このため、総合型選抜や学校推薦型の倍率が上がっているわけではないようです。

難関大の動向は、私立大全体の志願者が減少したにもかかわらず難関大の人気は高く、前年の反動から多くの大学で志願者が増加しました。慶應義塾大や東京理科大、早稲田大といった最難関大から、 青山学院大、法政大、明治大といった難関大まで、多くの大学で志願者が増えたのです。 23年度も難関大の人気は高いのですが、志願者が増える大学と減る大学に分かれました。 首都圏では上智大や中央大, 明治大などの志願者が増える一方、 青山学院大や慶應義塾大、東京理科大、法政大、立教大、早稲田大などで減少しました。
前年の志願者増の反動に加え、少子化により難関大でも倍率が下がってきていることから、併願大学数を減らしていることも志願者減の要因として考えられます。
志願者が減少する難関大が多い首都圏に対して、 近畿圏の難関大は堅調。 同志社大や立命館大、関西学院大の志願者が増えています。
準難関大では、成蹊大や成城大、 武蔵大の志願者が減少する一方、 明治学院大の志願者が大きく増えています。 また、首都圏では、日本大の志願者が増加し東洋大が減少。近畿圏では、近畿大の志願者が減少する一方、龍谷大が増えています。

私立大の志願者数ランキングは、
1位の近畿大は、 同大史上最多となった前年の志願者増の反動で減少していますが、 10 年連続で志願者数ランキングトップになっています。
2位の千葉工業大は、 コロナ禍で経済状況が苦しい家計が増える中、昨年に続き共通テスト利用方式の受験料を無料にしたこともあり、前年を6000 人以上上回る 14 万 5128人の志願者が集まっています。
3位は前年に引き続き志願者が増えている明治大で、ここまでの3大学が10万人を超えています。

前年3位の法政大は、前年大幅な志願者増の反動から今年は10 万人台を下回りました。 反対に日本大は前年の志願者減の反動により志願者が増えています。最難関大では、早稲田大が7位、東京理科大が 13位でともに志願者が減少しました。首都圏の難関大では、志願者が減少する大学が多くなっていますが、共通テスト利用方式に限ると、全体の志願者が減少している法政大や早稲田大 12位の立教大などの志願者が増えています。全体の志願者が増えている明治大や 10位の中央大も前年を上回っています。

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