中小塾のジレンマ

ジレンマ
中小の塾には特有なジレンマ的な事態があります。
どんなジレンマかと言うと、生徒の成績を上げる事が逆に生徒を減らしてしまう事が有るという現実です。これは駅前に並ぶ大手進学塾にはありえない理由なのです。実際数人が同時にいなくなったことがあり原因がわかって唖然としました。稀に戻ってきて再入塾した生徒もいましたが、なかなかそういう事にはなりません。

成績が希望するレベルまで上がったので、もうやめます、という理由ならある意味やむを得ないかもしれませんし、各家庭の経済事情も関係している事も有るので諦めもつきます。

下請けじゃない
しかし、これからお話しする事情は、納得できません。
1番多い事例ですが、入塾時の成績が中位前後の生徒である程度の期間通塾し、塾としても1番成果が期待出来る生徒として特に力を入れて指導して、十分に成績が上がって上位になりチラシに載せられるかもしれないなと、なった頃に突然、突然が多いのですが、申し訳ありませんがこの塾辞めますと言われる事がままあります。
調べたりもしますが、大体は誰かの友人から情報が入ります。駅前の大手進学塾に行っているんです。生徒の立場から考えると、あの成績ではこの塾でいいけど上位になったらあっちの塾でもやっていけるから行きたい、となるらしい。でも考えて欲しいんです。送り出したい塾の気持ちを。

塾側の後遺症
悩ましいのは塾側で気持ちに後遺症が残るという点です。
結果を残して上げたい、成績をあげて上げたいという気持ちから頑張って指導していますが、上がってしまうと他の塾に行ってしまう、上がらなければ意味が無いとやはり他の塾に行ってしまう。難しいジレンマに陥ってしまいます。

人間力で好かれればいいじゃないか、、、と言われることもあるかもしれませんが、そんなドラマの様な現実はなかなかありえません。

コメント 3

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お気持ちよくわかります。教師の仕事は生徒の通過点を一時共有すると思ってやってきました。
by JUNKO (2020-01-06 18:11) 

明けましておめでとうございます。
なかなかご訪問が出来ない状況ですが、本年も宜しくお願い致します。
by MINERVA (2020-01-07 12:03) 

コメントありがとうございます。
by step-iwasaki (2020-01-07 17:02)