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SSAT テストについて [社会]

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我が国の「センター試験廃止」とそれに代わる「新大学共通テスト」のあり方について、アメリカの SSAT の有り方を見ておくことは大切である。そのままの形式で導入されるものではないが、方向性を知る上での一助になるかと思います。

SSATの試験内容について
SSATのテストの内容はMaths(数学)とReading and Verbal(読解問題と語彙力)、及びWriting(作文)となっています。この合計3つのセクションはそれぞれ500~800の間で点数がつき、2400点満点となっています。作文については採点の対象になりませんが、志望校にスコアを送った場合は共に送付されます。

<Maths>
問題数:25問/セクション×2
試験時間:30分/セクション×2(合計1時間)
内容:四則演算から基本的な代数、図形問題、数列問題など幅広い分野から出題

<Reading>
問題数:40問
試験時間:40分
内容:250~300字のパッセージで、フィクション、人文科学(伝記、芸術、詩)、理科(人類学、天文学、医学)、社会学(歴史、社会学、経済)の幅広いジャンルから出題

<Verbal>
問題数:60問
試験時間:30分
内容:語彙力を測る同義語を識別するセクション(Synonyms)と、言葉の関係性を読みとり論理的に関連づける力を測るセクション(Analogy)で構成されている。

これに加え、採点されないWritingとダミー問題が含まれます。

<Writing>
問題:創造的な文章か一般的な論文、どちらかのスタイルが選択可能
試験時間:25分

<ダミー問題>
問題数:16問
試験時間:15分
内容:語彙力を測る質問と読解問題が6問、数学の問題が5問

これらすべてのセクションの中に2回の10分間休憩があり、全体で3時間5分と長時間にわたるテストとなっています。

SSATってどんな試験?試験会場は?
SSATとは、Secondary School Admission Testの略で主に高校入学の際に見られる共通試験です。アメリカの大学に進学するのにSATという試験のスコアが必要な事はよく知られていますが、SSATはその高校生版と言えます。アメリカのボーディングスクールを含む私立の高校では、ほとんどの所でこのSSATのスコア提出を義務付けています。 このように高校受験の為に利用されることが多いSSATですが、3〜4年生が受けるElementary Level、5~7年生が受けるMiddle Level、最後に8~11年生が受けるUpper Levelと、実は低学年を対象としたものを含めて3つのレベルに分かれています。つまり、高校に進学する人はUpper Levelのテストを受けるということになります。

なおSSATは年間8回、世界中の会場で実施されています。現在日本では調布市のアメリカンインターナショナルスクールインジャパンと、名古屋インターナショナルスクールでのみ受験ができます。
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青い森のヨッチン

学校のオリジナルティを尊重という点では共通試験というのはどうかと思う点もありますが学力レベルの担保という点ではこうした共通テストによる基準も必要ですね。
そうし多点では卒業時の試験というものにも共通テストのなもので勉強をしっかり頑張った学生にこたえてあげたいです。
大学入試改革といいながら昨今のお粗末さを考えると・・・

by 青い森のヨッチン (2020-07-26 11:26) 

step-iwasaki

コメントありがとうございます。
昨今の右往左往ぶりはひどかったですね。
by step-iwasaki (2020-07-26 18:18) 

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