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数学必修化は趨勢かも [社会]

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早稲田大学は2018年に、政治経済学部の一般入試で数学を必須科目(数学I・A)にすること等々を発表し、3年間の周知期間を経て今年2月に実施した。数学が必須科目になることによる受験生の激減は当初から予想されていたとはいえ、2020年の5584人に対し今年の3495人には改めて驚かされる。

実際現代では数学の重要性が実証されつつ有り、早稲田等の数学重視の考え方は理にかなっているかもしれない。

例を挙げると-------------------------------------
・経済での乗数効果を考えるときは、等比級数の和の理解が必須である。
・株価の動きを測るとき、本当は対数logを通して見ることが適当で、海外の投資家は主にその視点から見ている。
・確率に人間の意志が介在するゲーム理論や仕入れなどの最適解については、行列が基礎となる線形計画法の知識が基礎となる。
・経済学で「限界~」という限界が付く用語はたくさんあるが、それらはどれも微分の概念である。
・マルサスの人口論は微分方程式を用いると1つの簡単な式で表される          … 等
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政治経済学部では2021年度入学試験から一般選抜試験では共通テストの数学IAを必須としました。 政治学科の2020年までの実質倍率は平均して6倍以上とかなりの高倍率で推移していましたが21年は2.8倍、22年は3.1倍、 23年は2.7倍まで下がっています(経済学科もほぼ同様です)。 同じく、21年のスポーツ科学部に続き25年度からは人間科学部も共通テストの数学が必須となり、 より狭き門になってます。

高校が進学実績を争うように、大学も卒業後の進路について優れた人材を輩出する機関であるという位置づけを争うようになってきているということらしい。


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